第3次子ども読書活動推進計画
策定委員会会議録

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第1回 第3次子ども読書活動推進計画策定委員会 開催結果

日時
平成26年7月18日(金) 午後3時00分〜5時00分
場所
旭川市中央図書館 2階 視聴覚室
出席者
委員長 藤田
委員 五十嵐,木村,小泉,坂田,澤井,鶴野,由井

次第
  1. 開会 中央図書館長
  2. 挨拶 策定委員長
  3. 議事
    (1) 素案について
  4. 閉会
提出資料
  • 協議会次第
  • 第3次旭川市子ども読書活動推進計画(素案)(PDF)
  • 「第3次旭川市子ども読書活動推進計画」の策定日程
  • 小・中学生を対象とした読書アンケート調査/集計結果
  • 幼稚園・保育所等の施設を対象とした読書アンケート調査及び幼稚園・保育所等の保護者を対象とした読書アンケート調査/集計結果
  • 第2次旭川市子ども読書活動推進計画(ななかまどプラン)
会議の公開・非公開
全て公開
傍聴者
0人
協議内容(要約)
  1. 第3次旭川市子ども読書活動推進計画(素案)について
    (素案の内容,及び策定日程については奉仕係が説明)

協議内容(要約) 子ども読書活動推進のための基本的な考え方=素案1ページ〜7ページ

委員
 素案3ページのアンケートの結果について,回収時期の1か月の間,「読まなかった」と回答した子が13%ぐらいいるが,朝読書の達成率は100%と報告されている。アンケートは放課後と限っていないのだから矛盾を感じる。学校によっては通年でなく期間を区切って朝読書をしているところもあるので,調査期間に行っていなかった可能性もあるが普通に見ると矛盾を感じる。
図書館
 この調査は5月に小学校10校,中学校8校を対象に行った。前回行った平成21年と同じ学校を選ぶことで同じような地域構成を目指した。数値の矛盾については,学校教育部の担当と確認した。
教育政策課
 アンケートを見た教員が,家庭でのことと捉えた可能性がある。朝読書に関しては各学校行っていることは間違いない。
委員
 説明がないと矛盾が生じたままになるのではないか。
図書館
 整合性については,精査した上で一文を加えて矛盾を感じないように対処する。平成24年の全国学校図書館協議会が調査した結果では全国で読まない子は4.5%くらいなので,旭川は読んでない子が多い。朝読書の取組等も考えて,質問の作り方や,統計の取り方で違いが出ることがある。

図書館における読書活動の取組=素案8ページ〜19ページ

委員
 素案10ページの児童貸出冊数のグラフを見ると,第2次計画の成果として貸出数の減少が見られるが,どう考えているのか。
図書館
 残念なことだが図書館は年々全体の年間貸出冊数が下がっている。旭川市の4月1日現在人口のグラフと同じような傾向で下がっており,児童貸出冊数も同じである。この間読書活動を推進してきたにもかかわらず,こういう結果になっている。それについての分析は現在行っている途中であるが,人口の減少と比例した子どもの減少が影響していると思う。また,図書館でも児童書の購入に力を入れているが,応えきれていない部分もあって,利用につながらなかったかもしれない。一方で,学校図書館が充実してきて,図書館で子どもに本を紹介すると「この本は学校図書館で見たから違うのがいい」と言われることもある。相乗的に見たときに,旭川市全体の図書の利用はどうなのかと,別な視点もあるかと思うが図書館についてはこういう結果になっている。
委員
 学校図書館補助員の整備がどのくらい影響しているのか。
図書館
 学校図書館補助員が整備されて,学校図書館が充実してきていると聞いている。たくさん借りられている数字も見ている。うまくかみ合って,学校図書館にない本を市の図書館に借りに来る流れができるといい。アンケートの結果にもあるが,図書館が遠いと意識している子もいるのだと改めて感じた。子どもたちの一人歩きが危険ということで,一人では来られない,家庭の事情で親と一緒に来られないなど。いろんな原因があるのだとは思うが,たくさん借りてもらえるよう,伸ばす方向でやっていきたい。
委員
 学校図書館の蔵書数が増えているということはないと思うが,学校図書館補助員が配置されたことにより環境が整備されたこと,子どもたちの質問に対し,レファレンスサービス的なことがなされているので,参考資料等で使うものは以前に比べて学校図書館も活用されるようになってきたと思う。ただ,それがそのまま(図書館の)子どもの貸出冊数の減少につながるとは思えないので,少子化・人口の減少なのかと思う。
委員
 素朴な疑問なのだが,旭川市の図書館として,1次2次と取組を行ってきた中で,3次に向けて何を一番の課題としているのか(数値目標の)貸出冊数を伸ばしていきたいのか,人口減少は当然旭川市だけのことではないと思うが,日本全国いろいろな市町村でも利用者数を伸ばしているところがあるわけだから,そのあたり旭川市の図書館としてはどこに向かって行きたいのか。いろいろ書かれているので何となくイメージは湧くのだが,現状一番何を課題として,それに対してどう(していきたいのか),冒頭,量的な評価から質的な評価へ変えていかなければならないという話もあったがその辺のことも教えていただきたい。
図書館
 旭川市図書館では平成24年度に『旭川市図書館運営基本方針』という5つの大きな柱を定めた図書館の目標というものを作った。(『旭川市図書館運営基本方針』を読み上げる。)私たち図書館職員にとっては重たいが,この5つの目標を改めて整理したのが平成24年度で,これを具体的に私たちの日常の仕事でどうするかということで館内の議論があって,今年の4月にこれに肉付けした「旭川市図書館運営施策方針」ができている。いま言った目標の中には子ども読書活動のことも入っているので,今の御質問の答えになっているかは分からないが,まずこういう目標に向かって今,図書館は進んでいる。それで,個々の問題については,予算であるとか,人的な配置とかいろいろある中でですが,この5つの目標に向かって更に充実させていきたいと考えているところですが,具体的に何か,と言った方がいいですね。
委員
 そうですね。ま,貸出冊数だとか利用者数だとかいろんな数値に基準があると思うので,そういうものを伸ばしていくというか,図書館の役割は多岐にわたっているので,それだけで図書館が目標を達成したとかしなかったとかという物差しにはならないと思っているが,その辺旭川市図書館は充実しているイメージを持っているので今後5年間どういうことをしたいのか聞きたい。
図書館
 数値目標を設定しているが,これは「数値目標を目標として,達成すれば目標を達成した。」という考え方ではない。あくまでも手段。『基本方針』を達成するための指標,手段,『基本方針』に近づけるための一つの方策をデータとして見たらこうなったということで,これを達成したから完結するというわけではなく,達成することで『基本方針』に近づけていくんだということ。
委員
 ありがとうございます。
委員
 いろいろな方策がなされていくと思うが,夏・冬休み月曜開館もその一つなのでしょう。
委員
 先ほどから話題になっている素案10ページの児童貸出冊数は図書館のものだと思うが,学校図書館のものはないのか。
図書館
 『平成25年度旭川市子ども読書活動推進事業の取組実績』に添付している。
教育政策課
 毎年調査しているが,学校図書館補助員の配置前はカウントできていない。配置後にカウントしてからは高い数値が続いている。
委員
 平成20年度との比較を見たとき,貸出冊数が減っているが,学校図書館を含めた,子供たちが図書館で本を借りる数が,総体で見たときに減っているのか増えているのか分からない。私の子は,市の図書館では結構借りてくるが学校図書館ではそれほど借りずにそこで読んでいる。子どもたちが本に触れる在り方,図書館の利用法はそれぞれと思うが,この表だと旭川市図書館の分しか分からない。学校図書館の数字と合わせた統計を取ることで,子どもたちが図書館で借りて読む機会や冊数が本当に減っているのか,増えているのかが分かるのではないかと関心がある。
図書館
 旭川市図書館と学校図書館の統合した統計は今のところない。個々の図書館活動のみであるが,トータルで旭川市として子どもたちの動きがどうかというのはこの素案の中にないので,考えておきたい。
委員
 学校図書館が伸びているから公共図書館が減っていることにはならないと思う。子どもたちが学校図書館と公共図書館を使い分ける能力を高めることが必要で,能力が高い子は上手に公共図書館と学校図書館,また書店で購入するということを使い分けていると思う。全体のスキルアップがなされていないから,学校図書館は補助員が入って飛躍的に伸びたが,公共図書館を使いこなせていないのではないか。今回のグラフは,公共図書館のグラフなので,学校図書館の活用と総体的にグラフ等にするのは難しいのではないか。
委員
 旭川市で定期的に開いている家庭文庫が2か所しかない。「子どもたちが自分の足で行けるところに本がある。」ということを考えると,もっと家庭文庫・地域文庫が増えていかないものかと思うが,自分が開けていても,(利用対象となる人たちが)できるだけ他人と関わらないという風潮を感じる。図書館は家庭文庫・地域文庫をどのように促えているのか伺いたい。
図書館
 図書館では家庭文庫・地域文庫には,団体貸出をはじめとした様々なサービス・支援を行っている。『子ども文庫マップ』については改訂がされていないので,引っ越してなくなってしまった文庫もあるのは確か。
委員
 旭川で活動していて他の街に行った人に,新しく住んでいる街には「団体貸出制度がなく,開くのが困難」という話も聞くので,旭川での活動は恵まれていると思う反面,まだまだ伸びしろがあると思うのだが,利用してもらえない。
図書館
 家庭文庫・地域文庫は図書館の手が届かない所での地域に根差した活動だと思っているので,できる限りの協力をしていきたいと思う。
 この件については,素案中アの(エ)「外部団体への協力支援」が該当する

家庭・地域における読書活動の取組=素案20ページ〜24ページ

委員
 特になし

保育園・幼稚園における読書活動の取組=素案25ページ〜32ページ

委員
 保育所(園)・幼稚園でアンケートの結果は違うのか。
図書館
 前回と全く同じ施設に全く同じ質問をしたが,そんなに大きな変わりはないと思う。保育所(園)と幼稚園は保育(教育)期間が違うが,内容に差はないように思える。はっきり差が出るほどのものではないような気がする。施設の面から見ると保育所・幼稚園の差が出ると感じたが,それはまた別の問題と思う。
委員
 「図書コーナーがありますか」という問いで,ないのは幼稚園より保育所(園)の方が多いのか。
図書館
 若干,保育所(園)の方が多い,特に無認可の印象が強い。集計のときに大きな違いを感じなかったので,幼稚園と保育所(園)を分けなかった。
委員
 団体貸出を利用している園が少ないようだが,勧めても利用は上がらないのだろうか。
委員
 自分は20年くらい留守家庭児童会の指導員をしたが,団体貸出を利用するためには勤務時間外に図書館に来なくてはならない。指導員にも保護者にも負担となることからちゅうちょするのではないか。
図書館
 素案30ページに理由を聞いた結果がある。特徴的なのは「施設のもので間に合うから」が多かったこと。図書館としては保管場所の問題とか,時間の問題がもっと上がるのかと思っていた。前回もそうだったが「施設のもので間に合うから」というのは充実してるのか,実際どうなんだろうと思っている。
委員
 充実しているところはすばらしく充実している。施設によって差があると思う。
委員
 「その他」の内訳は?
図書館
 現在整理中なので後日配布するが,ざっと「知らなかった」,「移動時間が掛かるから開館時間に間に合わない」,「担当する先生の分担がうまくいかない」,「地区図書館で対応していない」,「個人カード(2週間)で対応している」など。
委員
 素案28ページ,エの(イ)。新しい本の紹介「絵本だより」を頻繁に出してくれたらよい。子どもはずっと並んでいた本より新しい本に目が行くということを先生たちにも知ってほしい。
図書館
 それぞれの仕事が忙しい中で,定期的に出すのは大変だという声が届いている。

学校における読書活動の取組=素案33ページ〜38ページ

委員
 33ページアの(ウ)。学校図書館法が変わって「学校図書館補助員」が「学校司書」と呼ばれるようになる。この表記も括弧書きでよいので「学校司書」としたらよいのでは。
教育政策課
 国では「学校図書館担当職員」という言い方をしているところを旭川市では「学校図書館補助員」としている。他の街では違う名称を使用している。職員の名称については,今後国の動向を見ながら考えていくので,今のところは「学校図書館補助員」とする。
委員
 この間,学校図書館法が変わったばかりなので。
教育政策課
 平成27年4月施行ですね。
図書館
 今回の素案には注釈,用語解説を入れるのが間に合わなかったが,脚注を付ける予定はある。「学校司書」については教育政策課と相談しながら動向を見て盛り込む意識はしている。今後5年間使うものだから,最新の情報を取り込みつつ用語解説を入れた1次案を整理していく。
委員
 学校図書館補助員が配置されてから10年目を迎えているが,この言葉が現場に認知されていない。「学校司書」は分かりやすい言葉である,法制化されたことで動きも変わるだろうから検討してほしい。
委員
 要望なのだが,学校図書館補助員は平成27年4月に中央中学校の開校で配置100%到達見込ということだが,実際は拠点校方式,派遣で100%配置なので,ここは3次計画として専任配置100%を目標と掲げてほしい。
教育政策課
 平成17年度から24年度まで毎年4〜6人増やしてきたが人件費の面から25・26年度と(1年ごとに配置する人数が減って)配置の上昇率が下がっている。その中で子どもたちの知る機会の均等をどうしたらよいかと考えたときに,今現在学校図書館補助員として知識・技術が熟成されている方たちにお力添えをいただいて,配置されていない学校に手当てしている。
委員
 第3次計画の取組の中で,37ページのイ「読書に親しむための機会の提供」とは具体的にどんなことを考えているのか,今までどんなことをしてきたのか聞きたい。
教育指導課
 ア「読書活動の環境整備・充実」については予算を付けて支援をするが,イ「読書に親しむための機会の提供」については各学校に努力してもらうことになっていて,努力のアイディアを提示することを教育委員会としての支援の在り方として出していく。それをどう選択してどのようにやっていくのかは各学校が主体的に考えていくことなので,教育委員会としては手段を紹介して,後は学校の判断の中で行っていただくということ。
委員
 例えば,ここの学校でこういう取組をやったので,学生たちの読書意欲が高まった。という成功事例はあるのか。他の学校に水平展開ができるような具体的な事例があれば聞きたい。
教育指導課
 紹介はできる。例えば,北光小学校,中央図書館の分室があるところだが,昼休み給食時間に担任教諭が読み聞かせをするという取組を行っていて,子どもが本をたくさん読むようになっている。教育委員会は,この学校ではこういうことを行っていますよ。という紹介はするが,学校によって,読書活動もするが体力づくりに力を入れる。とか優先順位があるので,取組について紹介をしているのが現状。
委員
 (紹介されたアイディアを)やる,やらないは現場の先生に任されているということか。
教育指導課
 そうだが,今まで2次計画にあった「読書に親しむための機会の提供」中,(ア),(イ)は学校に主体的に任されている。(ウ),(エ)は学習指導要領の中で位置付けられているので,ある程度学校の中で計画を立ててやっていかなければいけない。ここでは(ア)・(イ)と(ウ)・(エ)性格の違うものが一緒のカテゴリーになっている。
委員
 学校の現場からですが,この「計画的」という言葉がとても重要性を帯びていると思う。ウ「人材の育成と関係職員の資質の向上」の(イ)「司書教諭の役割の明確化」というのが3次計画に挙がっていて,大変すばらしいと思ったのだが,(本文読み上げ)やはりこの司書教諭というものと学校図書館補助員・学校司書という学校図書館スタッフが充実していけば,ウの(イ)も進んでいくのではないかと思う。人材というか,役割が明確化されていないと「やりなさい,やりなさい」といわれても,いろんな役を兼任していては先生方にも無理があると思う。「計画的な」というところでは,図書館の全体計画というのを毎年各学校で作っていると思うが,さらに読書活動の年間指導計画や資料・メディアを活用する指導の年間指導計画を立てていくと,より計画的な利活用がなされると思うので。司書教諭研修会というのを学校図書館部でも毎年行っているが,実際,学校図書館補助員が配置されてからは司書教諭の参加が少なくなってきた。つまり,学校から1名参加すればよいということになって,担当教諭の参加が少なくなっていて,先生方の学校図書館教育に関する知識の促進がなされていない状況である。そこが,我々(現場の教員)も頑張らなければならないと思っているが足りないところに力を借りたい。学校図書館補助員に任せればよいという流れも見えてきて危惧している。

全体を通して

委員
 質問だが,「子どもの読書活動の推進に関する法律」では「子ども」は18歳以下としているが,この計画(案)では高校に関する記述がブックリストの提供くらいしか書いていないのだが。(18ページ,エの(ウ))小中学校での取組が大事だということが大前提で,高校生に対する取組というのは道教委の管轄などで難しいのか。あまり具体的に書かれていないのは何かあるのかと気になる。
図書館
 「子どもたち」の中には高校生まで含まれている。具体的な参加についてはブックリストくらいしか載っていないが,それまでの項目についても小中学生のイメージが強いとは思うが,高校生は入っている。具体的に言えば,子どものための講演会の講師として作家を呼ぶので,高校生も来てほしいという気持ちがある。子どもたちも忙しいのか,参加者カウントのなかに高校生が上がってこないのが現状。今回の計画の中で,基本は18歳までが子どもの範ちゅうであり,小中学生だけが子どもというわけではない。高校の実態をなかなか把握できなくて今は小中学校の話に終始してしまった。
委員
 おっしゃるとおりとは思うが,2次計画では13ページにあるようなイの(ア)中に,大学と連携して,中高校生を対象にした公開講座を定期的に企画,開催します。とあるが,3次計画にはそういう文言がないし,アンケートもずっと小中学生のみである。「子ども」に高校生が含まれているといっても実際は除外されているから高校生の反応が悪いというのもあるのではないか。せっかく,委員の中に高校の先生もいるのだから,市の計画として高校生には何を提供したいのかということを考える必要があるのかないのか,余裕がないのかその辺りを考えてみてはどうか。
図書館
 実は,日常でも高校生に対するフォローができていないことは課題と思っている。その分については,中に盛り込む形を検討していきたいと思う。これまでの成果というのがなかなかないので,3次計画の取組としてどうするかということを中に何とか入れたい。
委員
 (読み聞かせボランティアとして)学校に入らせてもらって感じているのが,先生たちに本の良さを知ってほしいということ。読書の時間として入るはずの時間にプリントが配られていたり,朝読書の時間に違うことをしているのを目にする。さっきの,朝読書の実施率が100%になったのに読んでない子がいるというのは,行っていると報告しているが,実際にやっているかどうかは表に出ていないのではないか。先生が,「本は楽しいよ,いいよ」という気持ちを持っているクラスに入ると,子供たちの聞く姿勢が違う。先生の影響は大きい。私たちが入って行っても,「学校の貴重な時間をボランティアのために空けてあげているんだ。」という雰囲気がどうしてもあるので,先生たちに理解してほしいと思う。学校職員を対象にした研修会をやると,本に理解のある先生方しか来られないことが多いのかなと感じる。
委員
 今の件は,司書教諭によって変わってくるのかと思うが,学校全体に働き掛ける専任の教師がいたらまた違ってくるのではないかと思う。現場のものとしてもっと頑張ります。
委員
 素案17ページ,イの(イ)「大人向けの読書推進行事の実施」中,市内の大学等と連携した,公開講座等を企画し,読書の楽しみ,知ることの楽しさを伝えるよう努めます。と書いてあるが,その部分をもっと幅を広げて大学の先生の公開講座ばかりでなく,医者,税理士のような方の公開講座をやっていくと,普段市役所が行っている法律相談等とはまた違った形で何か興味のあることができるのではないか。その時,本とセットにしてやるというのはどうか。
図書館
 お答えになるか分からないが,今いろいろチャンネルが広がっていて,いろんな団体が無償でやってくれるというプログラムの提供がいくつかある。おっしゃっているのは素案に掲げているものよりコンパクトに,ということでしょうから,そういったことを含めて進めていきたいと考えている。
委員
 感想を言わせてほしい。私自身,読書会の活動を通して中高生,学生さんと半年くらい接する機会があって感じていたことだが,そもそも「読書」とは楽しい活動だと思う。環境や仕組みを作るのも大事なことだが,本の楽しさを知っている子はどんなに環境が悪くても,インターネット等様々なツールを使って自分でいくらでも調べることができている。実際,難しい本をたくさん読んでいる中学1年生くらいの学生にも触れた。(子どもの読書について)学校の先生に押し付けるのではなくて,学生に接する機会のある大人が本の楽しさを伝えることが中学生とか若い人が本を読む動機付けになるのではないかと感じた。