第2回 第2次子ども読書活動推進計画策定委員会 開催結果
- 日時
- 平成21年10月29日(木) 午後1時30分〜2時35分
- 場所
- 旭川市中央図書館 2階 視聴覚室
- 出席者
- 委員長 上森
委員 市川,岩渕,坂下,中村,藤田,北川,坂田
- 次第
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- 開会 中央図書副館長
- 挨拶 中央図書館長
- 策定委員長
- 議事
(1) 素案について
- 閉会
- 提出資料
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- 協議会次第
- 第2次旭川市子ども読書活動推進計画(素案)(PDF)
- 「第2次旭川市子ども読書活動推進計画」の策定日程
- 第2次旭川市子ども読書活動推進計画(素案)の主な変更点
- 会議の公開・非公開
- 全て公開
- 傍聴者
- 0人
- 協議内容(要約)
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- 第2次旭川市子ども読書活動推進計画(素案)について
(素案の内容については奉仕係,策定日程については事務係が説明)
- 図書館
- 策定日程については事務係が説明
- 図書館
- 前回の素案の変更内容については奉仕係が説明
- 委員
- 前回議論となった学校図書館補助員の資格の件については,学校の方からの回答では,意欲がある人であれば資格は問わないということであった。
- 意欲は大事だが資格以前の問題である。要望であるが,一生懸命勉強して司書資格を取った人がきっちり学校図書館で働けて,ある程度の生活が保障されるような仕組みができないものかと思っている。
- 学校教育部
- 補助員の関係では学校図書館活性化事業を実施しており,平成17年は小学校,平成18年は中学校で新たに補助員を配置した。結果として子どもたちの読書量・貸出冊数に大きな伸びがあるという成果を確認したので平成19年度から本格化し,今年度で3か年目である。
- 当初の計画では早期の全校配置も考えていたが,財政状況も厳しいこともあり,計画どおりにはなっていないが,この事業は効果が大きいのでなるべく早く全校配置したいと考えている。補助員については,現在31校に配置し司書の資格を持っている方も数名いるが,この事業の補助員の任用にあたり資格は要件とせず,子どもたちの読書活動の推進に理解があり,力を発揮して勤めていきたいという意欲を持った方を任用してきているが,資格をきちんとした形で活かせるというのが望ましいと考えている。
- この事業を展開するに当たり補助員を全校配置する相当数な人数になり,早期配置を優先的に考えているので,任用の条件は勤務の時間等も含めこれからも工夫が必要で,御意見を受け止め今後も努力していきたいと思っている。
- 委員
- なかなか資格のある人というのは難しいと思われるが,実際に学校に配置されNDC(図書の分類法)も分からないというような状態のスタートになっているような例もあり,担当者または司書教諭の先生との連携や打ち合わせする時間も持てないまま仕事をしているような現場もある。
- 有資格者が難しいとしても,今回の素案の中にも「校内外の研修等を通じて」という一文があるが,その研修の回数を増やすなどして十分なものにして欲しい。
- 委員
- 学校教育部から説明のあった,全校配置の目標年度を,平成20年度は27%程度のものを平成26年度に100%にしたいうことで,まだ未確定なところはあっても,目標年度を示したことは非常に大きい。
- 一方,他の委員から指摘あったように,補助員という言葉に表れているようにあくまでも補助であり,担当の先生や教職員の方々との連携する時間も勤務時間内では厳しい中で働いており,逆にいうと専門的な知識がより一層求められると思う。
- 素案24ページの「人材の育成と関係職員の資質の向上」という箇所では,教職員と司書教諭の役割は明文化されており,あくまでも補助員は全校配置ということだけは謳われているが,補助員も含めての人材の育成というところまでは,読み取れるまでは明文化されていないようである。
- 現在の状況を見ても,配置の前に一度研修があって,あとは図書館自体の研修や教職員の研修等に参加するという形であって,配置したあとに専門的な研修の場というのは,現在はほとんどない状況と理解している。
- この人材の育成というところには教職員と司書教諭の役割というだけではなく,また,関係職員という文言だけではなく,教職員とともに補助員のことも含めてきちんと明文化して,今後夏休み冬休みなどの児童や生徒のいない期間での勤務時間内での研修というのをきちんと計画して欲しい。
- 図書館
- 文言として「補助員」を入れて欲しいという趣旨であるか。
- 委員
- 人材の育成というところに入れていただきたい。
- 図書館
- 担当課の方の承諾も得たので素案24ページの(イ)の部分,「人材の育成と関係職員の資質の向上」の中での該当の部分を,司書教諭の役割の明確化だけではなくて「司書教諭及び補助員」というようなことで並列に記載して補助員も明確に文言化したいと考えている。
- 委員
- 研修するということを表現できれば良いと考えている。
- 委員
- 補助員の採用要件を司書の有資格者とするは難しいということで,意欲のある方としていることは,理解できるが,その資質を向上させるという点で言うと,司書教諭の役割だけではなくて,今言ったような形で補助員がつけ加わると,司書教諭と補助員の役割も明らかになり研修もきちんと保障され,より機能的なものに代わっていくと思う。
- 委員
- こまかいことだが,入れる場所は(ア)の中か(イ)の中か。
- 図書館
- (イ)の中を考えている。
- 委員
- (イ)の中で研修等を通じてというのを,司書教諭及び補助員の研修等を通じてというのにつなげるということであるか。
- 学校教育部
- 補助員に任用した時点で事業を含めて,どのようなことをするのかとについては,研修や事業の認識から始まるが,既に仕事の研修も実施し,図書に関する研修に参加してもらっているが,さきほどのお話にあったように,確かに補助する立場であるが,補助員個人個人の能力を高めていくことも必要であり,直接の研修ばかりではなく,資質能力の向上を図る研修会的なものも実施しており,そのような方向で考えていきたい。
- 委員
- 素案24ページのウの(イ)の冒頭にある研修等という文言を後ろに持ってきた方が分かりやすいのではないか。文言としては,司書教諭と補助員の役割を明確化し,研修を通じて・・という形になる。
- 図書館
- それでは整理をしていくが,24ページの数値目標の下に,大きな見出しウ〜「人材育成と関係職員の資質の向上」の中の(イ)の表題は,「司書教諭の役割の明確化」となっているが,「司書教諭及び学校図書館補助員の役割の明確化」となる。
- (イ)の文案は,委員の意見のように,「研修等」という言葉をあとに回して「学校における司書教諭及び学校図書館補助員の役割を明確にし研修等を通じて読書活動や基礎資料を活用する力を高める指導をしていきます。」と改めるのはどうか。
- 委員
- この箇所の「指導」という言葉は,指導する力を高めていくという意味なのか,司書教諭や補助員が指導されるという意味の指導なのか確認したい。
- 補助員の方は司書教諭・教員の資格を持っていれば指導できるが,持っていなければ子どもたちに直接指導という形にはならないので,ここを確認しておきたい。
- 委員
- 子どもに対する指導なのか教員や補助員が受ける指導なのか。受け身なのかどうなのか。
- 図書館
- 子どもに対するものと考えている。
- 委員
- 指導という言葉を落とすとすっきりすると思う。
- 図書館
- 司書教諭の通常の業務と図書館の司書としての役割が混在化してしまっていて,学校の先生の立場にもよるが,なかなか図書館の方に時間をさけないというお話が前回の会議であり,そのときに役割を明確にするというお話が出てきたと思う。
- ここで役割を明確しということになると,図書館の司書教諭と図書館補助員を区別するというか差別するというニュアンスも入ってきているという感じもするし,委員が言っているのは結局,研修等をして十分に図書館業務を理解していただき,子ども読書の推進に活かしていけるように能力を発揮してもらえるように資質と能力を高めるということが中心になるということでよろしいか。
- 委員
- 司書教諭と補助員を入れると差別という話があったが,他の委員からも指摘があったように,やはり資格のあるなしに関係なく,司書教諭と先生と補助員の立場は,立場だけではなくて仕事の内容自体がやはり専門的に異なっていると思う。
- 他の委員が言ったように,生徒への指導が可能な職種と図書館の整備という部分で,読書の活動を推進するための様々な企画を一緒にするというような仕事の中身も,本来は明確にした方が良いと思う。
- それは差別ではなく,仕事の業務内容を明らかに示すべきである。
- 現在,補助員が配置されている校数はまだ31校であるが,何年か後に全校配置となり,たくさんの人が入ってきたときに,その仕事がより明確にされていなければ,先ほど言ったように少ない時間の中で協働していくことは非常に難しいと思う。
- 差別ではなくて仕事の内容を区別し明文化するということは望ましいと考えるが,ここに「指導」という言葉が入ってるので,それを抜くことで,あくまでも教職員である先生は他の教員に対しても図書館活動を進めるためにいろんな提案や指導し,それを受けて補助員は図書館の中の業務を進めることの記述となるが,どのように連携するかもきちんと明確化するという意味ではここで謳った方が良いのではないかと思う。
- 委員
- ここに補助員を入れるということは,補助員の人に対する資質向上をしてほしいという要望ではないかと思うが,司書教諭も含めて,資格がない補助員の人に対しても資質の向上を図るということで考えるべきで,それによってあまり縛られないような文章が必要ではないかと思っている。
- ここに補助員は何をすると書かれると,それだけをして,逆に先生との隙間ができるのではないかと懸念している。
- 本当に言葉というのはそれに縛られてしまうことがあるので,これは学校図書館の内容を検討しながら文章を作っていくことでいかがか,補助員の資質の向上のためにここに入れるというふうに解釈している。
- 図書館
- 先ほどの説明の差別という言葉は他に良い表現が思いつかなかったので使ってしまったが,この人はこの範囲でしかできないといったことではなくて,要するに司書の先生と協力してある程度のことができるような能力を高めていく必要があると,先ほどの委員の御発言と同様のことを言おうとしたのであるが。
- 委員
- 司書教諭が忙しいから補助員がいるのではなく,司書教諭は素案の22ページにも謳われているが,専任配置が強く望まれるし,専任の司書教諭と補助員は今,学校司書というような役割を果たしていると考えられ,司書教諭と補助員がいてこそ学校図書館の活動が活性化されていくと思いうので,そのような方向性を持った今回の素案作りにしていただきたいと強く願っている。
- 委員
- この明確にするということを明文化してしまうと,読み方によっては,はっきり分けてしまうと受け取り,非常に混乱することがあるかもしれず,当たり前のことであるが,‘研修等を通じて相互教育を図りながら’といった一言が入ると,それは明確になり,図書補助員も研修等を含めてどんどん能力アップにつなげていくという趣旨が伝わるのではないかと思った。
- 委員
- 当たり前といえば当たり前のことであるが,明確にしっぱなしではなくて,その一言が入ることは,そのように捉えられないためにも必要なことかと思っている。
- 図書館
- 今の意味も含め検討させていただいてよろしいか。
- 場合によっては文章が変更となるが,あまりにもしっくりこない文章であれば,項をひとつ増やす形になるかもしれないので検討させていただきたいと思います。
- 委員
- 全体的には非常によく練られていると思っている。
- 委員
- 素案ではブックスタート事業の記述がないが,旭川市では実施していないのか。
- 図書館
- ブックスタートについては,議会でも質疑を受けたことがあるが,旭川市での事業実施は不可能である。
- それは,保健所の場所が非常に狭いという場所の問題と,時間的余裕がないということに加え,予算が不足しているということとで,旭川市の場合は,年間6〜7百万程度を要するため,その分をこれにかけて,図書費が減るということは,妥当ではないと考えている。
- このようなことで,実施できないが,それに代わるものとして,児童の健康相談の会場に図書館職員が来て,同じような図書館の紹介とか,絵本の赤ちゃん文庫というのをおいて,そこで読み聞かせをするとか,更には本のリストを手渡しをして紹介するということを行っている。
- 委員
- そのことが市民全体に知れ渡っているのかというと,健康診断に行っているお母さん方しかわからないのではないか。
- 図書館
- そこでも職員だけでは無理なので,ボランティアの方々に来ていただいて,一緒にやってもらっている。
- これは月に1回であるが,中央図書館と地区図書館は全てやっている。
- 委員
- 現状では,健康相談会場での事業に力を入れているが,逆に本当に職員も厳しい状態になっている,今図書館からお話もあったように,各公民館と連携しての読み聞かせ講座というのは随分継続し増えて来ており,直接的な物という形での本のお渡しは,本当に予算的に厳しいということもあるかとは思うが,逆に公的な図書館で,小さな時から図書館に来館する人に対して,これを後押しするような事業として何年間も継続して各地区館や,公民館主宰で親子を対象した読み聞かせを行っているので,不十分かもしれないが,今後もボランティアの方の協力により,そういう事業を継続していければありがたいと思う。
- 図書館
- 補足すると,ブックスタートという形式で本をお渡しするということは,予算的なこともあって,旭川市では困難であるが,保健所等へ行き,お母さん方に図書館を紹介したり,読み聞かせをしたり,そういうところでお会いしたお母さん方がその後,図書館を訪ねられて,そのお母さんがまた,そのお母さん同士をつれてきて,読み聞かせ等に参加し,そこから,また,ボランティアに参加したりということで,図書館としては,本を渡して,そこでお終りということよりも,逆に密な関係を作れるということで重点を置いて取り組もうと思っておりそれなりに成果を感じているところである。
- 図書館
- 健康相談の時に小さな人の絵本の読み聞かせを毎週火曜日10時30分くらいから紹介しているが,小さな親子5組くらいは毎週来られて,少しずつ定着してきていると思う。
- 委員
- 前回の会議で話題となった,本計画のキャッチコピーについて各委員何から提案は無いか。
- 無ければ事務局からの説明をお願いしたい。
- 図書館
- 単に第2次計画ということで,お示しするのも,味気ないので,例えば,道の2次計画は「北の読書プラン」というこで道民に伝えている。
- 私たちも何か,旭川市民に対してこのプランを伝えることの方法がないかということで,各委員にお願いしたところである。
- 委員
- 例えるならば,どのようなことであるか。
- 旭川のものといえば,なにか,旭川らしい名前で,アイヌ語とか,旭川の象徴である,貴連雀とかが良いのではないかとは思っているが。
- 委員
- 具体的に何かあるか。
- 委員
- イメージとしてアイヌ語がいいと思う。
- 委員
- 旭川の鳥もいいと思うが,旭川といえば,ナナカマドを連想する。
- 委員
- 図書館のカードの中にキレンジャクがあって,このカードがすごくい良く,このキレンジャクはどこかには入ると思うが。
- 図書館
- 本計画は図書館だけの計画ではなく,全体的な計画である。
- 委員
- 図書館側ではなにかあるか。
- 図書館
- なにも無ければ,旭川在住の絵本作家の堀川真さんの絵で,図書館の職員の名札に使ってるキャラクターで「としょかんだいすき」というものがあり,それを少し変え「どくしょだいすき」と作成してみた。
- 委員
- 「どくしょだいすき」でない方が良いのではないか。これにすると押し付けられる感じがする。
- 図書館
- 先ほど,ご提案いたいた,キレンジャクとかナナカマドとかアイヌ語とかを使い,例えば,ナナカマド読書プランとか,そういった感じの方がいいかもしれない。
- 委員
- ○○プランという方がいいと思う。
- 図書館
- 第3回の策定委員会までに整理し,最終案にすり込む予定である。